【農ある暮らし】セミナー開催報告 小川村

2025年10月5日(日)、銀座NAGANOで「長野県で始める農ある暮らしセミナー」を開催しました!当日は木島平村と小川村の2村からゲストスピーカーをお迎えし、ご自身の農ある暮らしについてお話いただきました。その模様をお伝えします。

“自然のすばらしさ”を伝え、自然と共に歩む
(有)グランジャ代表 三水亜矢さん

 私の小川村への移住のきっかけは、主人が小川村出身だったことです。そのご縁もあり20年前に移住しました。
もともと長野県には10年ほど住んでおりました。その時に知り合った生産者を訪ねた際、とても美味しい洋ナシに出会いました。信州には美味しい果物が豊富にあることに気づき、この美味しい果物を「菓子業界やレストランのシェフの方々に紹介したい」と思い流通の仕事を始めました。シェフの方々と農家さんを訪問する産地見学なども行っています。

移住した頃は、主人の母が農業をしていて、主人も週末農家という形でした。私は結婚してからしばらくは農業に触れることが無かったのですが、夫の母が亡くなったことがきっかけで、引き継ぐことになりました。最初の年は最低限にしようねと言ってたんですが、「自分で作る野菜が美味しい!」「初めてでも意外に上手にできた!」と楽しくなり、2年目からは積極的に取り組み始めました。
移住前に始めた仕事を小川村でも続けているので、農作業は早朝か週末に行っています。今、畑にはレストラン向けの冬野菜、タルディーボ(イタリア野菜)が育っています。自分たちの畑では足りないので近くの農家さんにもお願いして一緒に作ってもらっています。
レストラン用には、地元農産物のセット野菜を販売していて、ちょっと変わったカラフルな西洋野菜をセットにし、レシピも同梱しています。

移住をする際には、メインとなる経済的な保障があったほうがいいのかなと思っています。私も流通業で稼いだ分で、農業や加工品づくりにチャレンジしています。
コロナ禍でテレワークが普及したので、都会でしていた仕事を田舎で持ちながら、半農半Xや兼業農家をするといった選択ができれば、今までよりも豊かな生活を営むことができるのかなぁと思っています。
田舎暮らしは憧ればかりではなく、山合いのために農地が小さく、農業中心の生活は難しいのが現実だと感じています。しかし、皆さんのそれぞれの夢ややりたいことを活かして暮らしていけるようお手伝いさせていただきたいなと思います。小川村でお待ちしています!