地域資源を活用し、新しい6次産業化を目指す。 スキルアップを目指し、実践者から学ぶ。
目次
- SNSは相互コミュニケーション
- SNSの誤解とNG投稿
- フィード投稿、リール動画投稿を使って
- ストーリーズ投稿でより身近に
森川 恭次氏(NEXTTODAY(愛媛県西条市))
SNSは相互コミュニケーション
前回に続き、今回はSNS活用を実際どうするのかというところを具体的にお話しします。SNSの運用にはそもそも初期設計が9割重要で、アカウントの方向性や現在地がわかっていないと、だんだんSNSをやっている意味を見失ってしまうということでした。初期設計をすると、アカウント自体がどんな場所にあるのか、どんな人に届けていくのか、どんなメリットがあるのか、どんな価値提供ができるのかをまずは整理してスタートすることが出来ます。SNSはお互いにコミュニケーションを取り合えるプラットフォームで、これがSNSの強みでありメリットです。自分たちの情報を見てもらいつつ、より価値観の共有が深くなっていく人たちを作っていけるのがSNSです。
今日のワークショップのゴールは、①SNSを「なんとなく」から「目的をもって使える」状態になる、②自分たちの“伝えるべき価値”を言語化する、③明日から発信できる「最初の一歩」を持ち帰る、の3つです。まずはSNSの基本の情報や役割、ルールを知った上で、意味を考えて目的を持って使える状態にして欲しいと思います。次に「自分たちが何を発信するか」「何を誰に渡したいか」を基本に、それを認識しておきましょう。例えばサービスを届けたい層を30代と決めているかいないかでは大きく違います。「誰でも」では誰にも伝わらず、30代と限定すると自分事になり伝わりやすくなるので、まずは一旦決めてその方向へ走ってみましょう。次に1つの投稿ですべて網羅するという考え方は捨てましょう。1つの写真、投稿、動画へ伝えられるメッセージは1つです。色々なことを情報の中に入れすぎると、何が言いたいのかわからなくなります。1個の投稿に対してそこまで重みを持たずに投稿してみましょう。まずは投稿へのハードルを下げることから始めてください。
今は「探されてから選ばれる時代」です。自分の興味と繋がっていった結果ものやサービスを見つけることが多く、Google、SNS、ChatGPTなど多様な検索方法で探します。商品は価格だけではなく、想いや実際にどんな人が作っているかなどそのこだわりが選ばれる時代です。あまり商品が前に出すぎてしまうと、結局それよりもっとコスパがよくて、価値が高いと思われるものが出てきた場合、そちらにすぐに乗り替えられてしまいます。だからこそ、SNSの一方通行ではない強みを活かして、自分たちの想いや価値観を伝えながら消費者の人たちと信頼を積み重ねて関係値を構築していくことが大切です。
SNSの誤解とNG投稿
SNSで起きている誤解の1つはフォロワー数が多い方が良いという点です。これも自分たちが売るサービスや、商品がどこに届けたいのかによって、フォロワーの必要な数も変わってきます。例えば地方の小さいエリアで商売をやっていく場合、全国の1万人のフォロワーが必要でしょうか?必要なのは自分たちの価値をちゃんと認識してくれる、買ってくれるフォロワーです。だからこそ、自分たちが何を誰に届けるか、それにはどれぐらいの人が必要なのかという点を整理する必要があります。「毎日投稿しないといけない」という点も誤解があります。目的もなくただただ毎日投稿すると内容が薄くなってしまい、自分たちの価値自体も下げてしまう可能性があります。まずは自分たちができる範囲の情報を渡していきましょう。また、センスがないとできないという点も違います。もちろん可もなく不可もなくの「普通」の状態はクリアしていないと、その先の判断はされません。ただ、すごいセンスがないとできない訳ではないので、自分たちができる価値と自分たちが日々続けられる形を探しながら継続することがベストだと思います。
やってはいけないNG投稿には思いつきの投稿があります。何が伝えたいのか目的がないと人には伝わりません。そもそも考えないと辿り着けない情報は分かりにくいと認定されてしまいます。逆に集客できる投稿は、統一性・目的・規則性のある投稿です。言っていることとやっていることのズレがないような統一性のある投稿にしていきましょう。デザインも普段は自然派のようなデザインなのに、突然POPなデザインが入ってきたら今まで作ってきた世界観が崩れるきっかけにもなります。また、規則的に何曜日に投稿すると認知されれば、お客さんもその曜日まで待てるようになります。SNSは相互なので、きちんと約束を伝えて発信していければ、それ以上の過剰なものがなくてもお客さんには理解してもらえます。また、雑記ブログなどオーナーのプライベートや家族のことなどもよく投稿されていますが、これも自分たちの個人のプライベートの情報と価値観をリンクさせて投稿できていれば大丈夫です。
フィード投稿、リール動画投稿を使って
Instagramは写真を投稿する、動画を投稿する、ストーリーズという24時間で消える投稿をする、大きく分けてこの三つの投稿の仕方があります。フィード投稿は、写真を20枚程並べて投稿でき、写真で伝えつつキャプションという中に文章を入れることで、自分たちのことを知ってもらうことができます。興味があればより深く見てもらえますが、興味がないと次にスクロールされてしまいます。自分たちのこだわりを写真として届けていき、情報を重ねて届けていきたい場合このフィード投稿を使います。フィード投稿の役割は、新規のお客さんに向けて届ける情報です。お客さんがまず初めに見るのがフィード投稿が並んだプロフィール画面です。ここがお店で言うと顔になり、大体の世界観を知ることができます。このプロフィール画面で興味があれば、さらにサービスの説明や想いなどをフィード投稿から見てくれるようになります。フィード投稿の作り方としては、世界観を統一して同じような色味で作っていく方法、列ごとに投稿の統一性を持たせる方法というように、色々な作り方ができます。私は世界観を統一したデザインや方向性を守って、その内容に合う投稿の仕方をすることが一番やりやすいと思います。
リール動画は、1分半(90秒)前後のショート動画のことで、1回押すと動画が始まるので見てもらう人にアクションを起こしてもらえなくても情報を届けることができます。リール動画の基準では動画は3分までは投稿できますが、興味がない人の長い動画は見られにくいので、30秒から1分ぐらいで伝えるのが良いとされています。一度押してもらえば勝手に流れるので、情報や内容に興味があれば最後まで見てもらえます。ただ興味がなければ飛ばされてしまうので、始めの興味がある間に自分たちの情報を伝えることが大事です。ただ、このリール動画はどちらかというと新しい人に見つけてもらう入り口として利用し、価値観や雰囲気、人柄や空気感など、写真だけでは伝えられないような内容を動画で出していくのがおすすめです。
ストーリーズ投稿でより身近に
ストーリーズ投稿は、実際に自分たちのアカウントをフォローしてくれた人に自分たちの情報を届けられ、より個人的な情報を載せるイメージです。これは24時間で消えるので「今」の情報を届けられます。ストーリーズはフォローしてくれた人に少し深い情報を渡すことで、1つのファン要素が増えていくような認識です。またストーリーズでは、ファンの人との距離を縮めるような質問や、アンケートを取りながら関係値を築いていくことも可能です。例えばカフェで新メニューを作る場合、今までは新商品ができ上がったら発表していたと思います。でもストーリーズを使えば、①新商品作りますという案内→②どんなものがいいと思うか→③商品候補の選択肢→④選ばれたものを新商品として作る、という所まで繋げられます。最終的に新商品を発表すると、そこまで一緒に参加しながら作ったということで、自分たちの商品が出来たように感じるようになります。ストーリーズにはお客さんとの関係をより深めていけるという価値があります。
文章で理解してもらえる人もいれば、ビジュアル的に何かを見て判断する人たちもいるので、色々な情報の渡し方をする使い方が必要です。例え同じ内容でも、写真、文章、動画という伝え方によって見え方が変わると、違う情報のように受け取ってくれます。どう使うかは、その目的によって変えていけば良いと思います。投稿方法も組み合わせると色々なやり方がありますが、まずは自分たちの小さいステップを一個一個やっていくことを大切にしてください。続けていきながら自分たちとお客さんとの信頼関係ができてくると、ネガティブに思っていた部分も意外とポジティブに変換してくれたりすることもあるので、できることから始めてみましょう。 クライアント様からは、投稿の内容がなかなかない、反応が少ないと続けられるか不安、という質問がよくあります。投稿の内容については、日常のやっていることと事業を繋げていくことを考えて投稿を作っていくことが大事です。反応がない点は、どこの誰でもない人が急に投稿を始めて突然多くの人に認知される方が逆に不自然で、徐々に自分たちに興味を持ってくれた人を一人一人集めていく、と考えていきましょう。内容をしっかり知ってくれた人の「1」を価値があると思えるか、「1」しか増えないと思うのかは考え方次第です。もちろん少し時間がかかることもあるかもしれませんが、瞬間的にぱっと広がることよりも、定着しながら伸びていく方が実は安定していくと思います。皆さんが知るきっかけとなるような発信を今後もぜひ続けていってください。
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受講生募集
6次産業化に関心のある皆様のご参加をお待ちしております! ぜひお知り合いの方にもお声がけください。
| 締切 | 各研修開催の3日前まで |
|---|---|
| 定員 | 各回20名程度(オンライン配信あり) |
| 会場 | テクノプラザ愛媛 研修室(松山市久米窪田町337-1) |
| 主催 | 愛媛県農林水産部農政企画局農政課 |
| 対象 | 県内農林漁業者・地域資源を活用した商品開発等に関わる方 |
お問い合わせ
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