農林水産省が2023年に実施した農業構造動態調査によると、今後20年間で、基幹的農業従事者は現在の約4分の1(116万⼈→30万⼈)にまで減少することが⾒込まれている。
従来の農業生産では、農業の持続的な発展や⾷料の安定供給を確保することができない――。
より効率的な農業生産方法が求められるなかで注目されるのが、〝スマート農業技術〟だ。ドローンによる播種・農薬散布、リモコン式自走草刈り機、水管理システム、自動操縦トラクターなど、日々進化するその技術に、各方面から高い関心が寄せられている。
国では、「農作業の効率化等に資するスマート農業技術の活⽤と併せて⽣産⽅式の転換を進める」という目的のもと、2024年6月14日に「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」(スマート農業技術活用促進法)が成立した。
さらに、中山間地域等直接支払制度第6期(2025年~2029年)においては、リモコン式自走草刈機等の導入等を支援する「スマート農業加算」が新設された。
農業生産条件が不利な中山間地においても、スマート農業の導入が後押しされるなか、本誌では〝中山間地〟でのスマート農業の実態や課題について考えてみたい。
特集 中山間地こそ、スマート農業を
06 農事組合法人山室 代表理事 大塚治男さん(長野県伊那市)
スマート農業が拓く、”なぜ?”の農業
変化を起こして、集落を次代へつなぐ
10 現場レポート1
「小回り」の利くスマートな助っ人大集合
12 現場レポート2
現場の切実な課題を、メーカーと考える
14 Newtral.
”デザインの力”で、農に稼ぐ仕組みを。ー農業従事者を伴奏支援ー
16 土を育てるvol.56 馬場牧場(長崎県南島原市)
良質な堆肥づくりで、酪農経営と地域農業の好循環を
20 全国直売所、自慢の一品 農産物直売所 しゅしゅえっとまるしぇ(秋田県大仙市)
げきからぼだっこ飯
24 定点観測 まちなか新鮮館おおまち(岩手県一関市)
商店街のまんなかで、「見つけてもらう」ために
26 定直売所の逸品をもとめてー車中泊ライター全国放浪記
道の駅クロスロードみつぎ 野菜市(広島県尾道市)
28 あいきびと通信
圧倒的に小さな社会だからこそ見える「仕事のリアル」
30 連載小説
「農産物直売所あじさい」
34 トウガラシ博士が行く! 地域野菜あまから訪問記 信州大学 松島憲一
辰野町川島地区での伝統野菜調査
36 学校給食と地産地消 第28回 学校給食地産地消食育コーディネーター 杉木悦子
「せたがやそだち」を学校・地域で食べる
40 新・農業経済 第25回 千葉大学大学院 園芸研究員教授 櫻井清一
2025年農林業センサス確定値にみる最新の日本農業
42 社会福祉法人 来島会
直売所のプロが挑む 未来へつながる農副連携
45 地産地消の人々~行動する直売所。それを率いる人々 全国農産物直売所ネットワーク 森岡亜紀
福島の経験を直売所の未来へ
46 次号予告 編集後記
